貴金属と聞いて思い浮かぶ代表格といえば「金」と「プラチナ」。どちらも高級なイメージがあり、資産価値も高い金属として知られています。しかし、実際に比べてみると、その希少価値や価格の動向には違いがあることをご存じでしょうか？
本記事では、「金」と「プラチナ」、それぞれの特徴や現在の相場、そしてどちらが“今”より希少価値が高いといえるのかについて、わかりやすく解説していきます。投資や売却を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
希少価値が高いのはどちら？
最新相場をチェック（2025年5月21日）
| 金 | プラチナ |
|---|---|
| 約 3,295 USD／oz ＝約 16,400 円／g | 約 993 USD／oz ＝約 4,950 円／g |
（為替レートは 1 USD＝155 円で概算）
👉 金はプラチナの3倍強の価格水準。これは2015年以降続くトレンドです。USAGOLDMacrotrends
なぜ逆転した？──2015年以前と以後
| 時期 | 相場の主役 | 背景 |
|---|---|---|
| 〜2014年 | プラチナが高値 | ディーゼル触媒など自動車需要が堅調 |
| 2015年以降 | 金が高値 | • VWディーゼル不正問題でプラチナ需要急落 • 地政学リスク・インフレ懸念で金が“安全資産”として買われ続ける |
産出量と主な用途の違い
| 金 | プラチナ | |
|---|---|---|
| 累計産出量 | 約 17 万 t | 約 5,000 t（※金の1/30） |
| 埋蔵量推計 | 約 7 万 t | 約 1.6 万 t |
| 色味 | 黄金色 | 白銀色 |
| 主用途 | 宝飾・投資・電子部品・医療・食品装飾など | 自動車触媒・宝飾・石油化学触媒・医療・電子部品 |
ポイント
プラチナは産出量でははるかに希少ですが、価格は需要の大きさと安定性で決まります。
今後の相場見通し
| 金 | プラチナ |
|---|---|
| – インフレ・財政不安・地政学リスクが続く限り、安全資産として底堅い。 – 一部レポートは2025年下期 3,100 〜 3,250 USD/oz のレンジを予想。The Times of India | – 電気自動車の拡大で従来のディーゼル触媒需要は縮小。 – ただし燃料電池やグリーン水素関連で新需要が生まれつつあり、価格変動は大きいが“化ける”可能性も。 |
売却・投資タイミングの考え方
- 日々のスポット価格をチェック
- 田中貴金属工業や海外メタルサイトの更新を定点観測。
- 金プラチナ比（Gold : Platinum Ratio）を目安に
- 20年以上ぶりの高水準（3倍超）のいまは「金が割高・プラチナが割安」と見る向きも。
- 景気・政策ニュースに敏感に
- 安全資産志向が強まる局面は金高騰、逆に製造業回復・水素投資拡大はプラチナ追い風に。
- “ニュースで話題になった直後”は注意
- 高騰報道が出てから一斉売却が起こり、値崩れするケースも。
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- 金もプラチナもその日の国内基準価格を即反映
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※本記事は価格を保証するものではありません。投資・売却は自己判断でお願いいたします。
まとめ
- 現時点の価格は金が圧倒的に高いが、
希少性そのものはプラチナのほうが上。 - 相場は需要と市場心理で動くため、経済・環境技術のトレンド次第で再逆転も十分あり得ます。
- 情報をこまめにアップデートし、最適なタイミングで売買を検討しましょう。
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